湯川遥菜・後藤健二解放のため、ISISが2億ドル要求している件に関して思うこと

このエントリーをはてなブックマークに追加

*筆者は別にISISに特別詳しいというわけでも、この事件に関して人よりも多い情報を持っているわけではありません。

 


「イスラム国」邦人殺害警告か 身代金要求 NHKニュース

こちらの事件に関してですね。

 

湯川さんが囚われたのが確か半年以上前…。おそらく、ほとんどの人が忘れていたことでしょう。実際私も忘れていました。その当時は個人的にかなり注目していた事件でした。というのも、湯川さんの行動は素人目からみても意味不明な行動で囚われており、そういった人を助ける為に政府は動いても世論から批判が、助けなくても批判が来るという板挟み的な状況の中どのように政府は動くの楽しみにしていました。結果はみなさんの知っての通り、有耶無耶になりましたね。

で、今回の事件です。さて安倍首相はどのような行動をとるのでしょうか?
先ほど記者会見がありましたが、安倍首相の受け答えはこのようなものでした。

 

ISISによる人命を盾にとって脅迫する行為は許しがたい。ただちに解放するよう強く要求します。

・我が国が今回発表した2億ドルの支援は食料や医療サービスを提供するための人道支援。避難民に対してもっとも必要とされている支援と考えます。そもそも過激主義とイスラム社会はまったく別の問題。=つまり中東安定化のための2900億円の支援の方向は変えません。
・今後も人命第一に行動に移り、各国の協力を得て、人命確保に全力に取り組んできます。=身代金2億ドル払うかは一旦保留です。

 

詳しくはすぐニュースになると思いますのでニュースを参照してください。

 

政府の答えは人質救出には全力は尽くすけど、お金払うのはちょっと待って…

って言う事ですね。最適解とは言いがたいですが、落ちるところに落ちた会見だったなっていう印象です。

今回、政府はどのような結果にしろ、かなりつらい状況に立っていますね。

 

身代金を支払わない⇒人質が殺され当然批判が大きく起こる

身代金を支払う⇒人質は自業自得だし、そのお金で武器とか買われるといった批判が大きく起こる。

身代金を支払わず、人質を返してもらう⇒ほぼ不可能


つまりどのような対応をとっても批判が起こります。
ちなみに今回の会見から考えるに3つ目の選択肢で行く予定ですね。

 

じゃあどうしたらよかったのか?大きく2つ

 

・世論を別の方向に向ける(有耶無耶にする)

・中東に支援する2億ドルを辞める。

 

で先程の記者会見で2つ目の選択肢はなくなりました。そして世論を別の論点に向けることは可能かといえば…まあ、マスコミを抑えるなどをしない限りなかなか出来ないでしょう。

まあ、結果論ですが安倍首相の支援のタイミングが悪かった、運が悪かったということですね。

 

それにしてもISISはほんとに上手な戦略を考えましたね。このために湯川さんをずっと生かしてたのかって考えてしまうぐらいに凄いです。

 

72時間後にはどうなるのでしょうね?
ではでは、安全圏からお送りしたこの事件に関して思うことでしたー。