教師の権利とは義務とは?

最近話題のこちらの記事:

担任、息子の入学式へ…県立高校教諭勤務先を欠席、教育長が異例の注意 (埼玉新聞) - Yahoo!ニュース

 

この記事を読んだ時、モクソンはまたよくあるモンスターペアレントか…と思いました。しかし世間ではこちらの記事については賛否両論なようです。

 

江野 幸一 - タイムラインの写真 | Facebook(こちらの方は埼玉県議員だそうです。)

新高1生の担任教諭が勤務先の入学式を欠席、息子の高校の入学式へ 教育長が異例の注意/埼玉

 

といった風に様々な意見があります。これって私には人々の考え方がかなり自己中心的なものになっているのではと危機感を感じてしまいます。

「入学式に桜が咲いてない!」最近のモンスターペアレントが凄いと話題に|| ^^ |秒刊SUNDAY

こちらの記事にあげられるような事はおそらく大半の方がクレームであると同意されるでしょう。(遠足に親が忙しいためにコンビニ弁当を持たせることに関しては各家庭の事情があるため疑問ですが…)

 

さて今回問題となっている記事に賛成される方と反対(それぐらいいいじゃん)と思う方の相違は何なのでしょうか。

 

当記事の要点をあげて語っていきます。

 

 

「教師」という職業であること(公務員である)

なぜ問題となっているかというと高校教師である事が挙げられます。こちらの記事の賛成の方の意見としましては「なんで公務員である教師が自分の仕事を放り投げて自分の用事してるんだよ。こっちは税金払ってるんだよ。」などがあると思いますがその意見はものすごくブラック企業の論理と同じもののように聞こえます。そちらの教師が無断欠勤や人命が懸かっているような職業に就かれている方ならまだしも、今回はしっかりと有給という申請をしており、ちゃんとした理由があるものであるというところから一般公務員ということを考えても正当な休暇をもらえる十分なものであると思います。

 

新入生の保護者の「今の教員は教え子より息子の入学式が大切なのか」という困惑

こういう困惑が出てくること自体に私は困惑してしまいます。この困惑が出てくることに一部の世論はほんと自分達のことしか考えてないんだなと思ってしまいます。このような一部の困惑が上層部の耳にはいり教育長や校長などの注意を与えられ、ニュースになるという事実自体が問題です。この論理は教師に対してブラック企業のような論理を押し付け、一般の人が持つような権利(親の権利)を放棄さしてしまう凶暴なものです。おそらくこういった事を教師に要請してくる人は自分達が同じ状況になったとしても自分の職務を優先したりする者はほとんどいないでしょう。

なんて自己中心的な世の中になってしまったのでしょうね。江野幸一といった埼玉県議員という県を仕切っていく方にもそういう考え方の人がいるのも問題でしょう。こういった意見がまかり通るようにしてしまってる教育関係者の上層部を早くなんとかしなくてはなりません。(そういったこと言っても簡単にできないのが日本の社会システムです。)

 

 

この事件は埼玉新聞にしか取り上げられないほどの小さなローカルニュースです。しかし、このようなことが教育現場で起こっているということは私にとっても大半の人にとっては大きな衝撃かもしれません。

 

このようなニュースにたいして賛否両論あるにせよ自分はどのような意見なのか少し考えてみてはどうでしょうか?

 

最後に…

こちらのニュースの賛成意見のなかでなるほどなーとおもったのがありました。

君が代歌いたくないから式典は有給使いますみたいな 
悪用されかねないからこれは徹底的に叩かなあかんね 

といったものです。

君が代問題の賛否両論はさておき、こちらに関しては少し考えるところがありそうです。

モクソンでした。

我孫子武丸「弥勒の掌」

おすすめ度★★★★☆(★5つ中)

 

 

私、モクソンは小説をそこそこ読むがその中でもよく読むジャンルはミステリーか、SFである。やはりミステリーやSFは想像力を掻き立てる。心も掻き立てる。ワクワクさせてくれる。年をとってもその興奮は止むことはない。

しいて短所を言えばミステリーなどはパターン化されることが多く、心の中でまたこのパターンかと考えてしまいその作品がつまらなく感じてしまうのがあるということであろう。

そういった短所を乗り越えようとする作家はやはり並大抵の想像力、文章力なのではないんだろう。

 

 

 

閑話休題

 

 

今回読んだのは我孫子武丸の「弥勒の掌」

 

弥勒の掌 (文春文庫)

弥勒の掌 (文春文庫)

 

 

これは面白い。非常に面白い。

我孫子作品は「殺戮に至る病」についで二作目であったが、これからは自ら進んで我孫子作品をもっと読んでいきたいと思えるものであった。

 

あらすじは…

 

愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。妻が疾走して途方に暮れる高校教師・辻。事件の渦中に巻き込まれた二人は、やがてある宗教団体(救いの御手)の関与を疑い、ともに操作を開始するのだが・・・。

 

といったものだ。

 

内容は基本的にあらすじ通りの展開であり、当作品の目次は

 

第一章 教師

第二章 刑事

第三章 教師

第四章 刑事

   :

   :

第八章 刑事

第九章 弥勒

 

といった単調なもので、作品が最後の章を除いて二人の主人公の視点を交互にとる形態になっているということがよく分かる。この手法が本作にサスペンス的空気を与え、それだけではなく本作の重要な部分の基礎となっていたりする。

2つの事件をきっかけに新興宗教「救いの御手」の内情を探っていくサスペンス、操作小説物と読んでも十分面白い。しかし本作の魅力は最終章のすべての種明かし、そして最後の盛大なオチである。ネタバレをしてしまうと本作の魅力を8割殺してしまうことになるので当然しないが、本作は「葉桜の季節に君を想うということ」(ネタバレ防止のため白字)のトリックの既視感を覚えながらも、読者の大半は想像できないような大胆なものとなっている。そしてオチは「殺戮に至る病ほど後味悪くないが実際に現実にありえそうな気味の悪さはある。(私個人としてはこのラストは大好きである。)

 

 

驚きたい人、サスペンス、捜査小説が好みな人はおすすめである。また何作かミステリーを読んでいてもっとミステリーを読みたいと思った方にもおすすめだ。本作は300ページ未満という一日でも読める軽い分量であるので気軽に読んでもらいたい。本作は想像以上の内容の濃い、興奮する瞬間を与えてくれるであろう。

 

 

私はこの作品をきっかけに我孫子武丸という作家自体に興味を持ってしまった。これからは我孫子作品を幾つか手をつけてみたいと思う。何かおすすめがあればぜひ教えてほしい。

2014年「LIFE!」を観て

モクソンです。遅ばせながらベン・スティラーが主演、監督を務めている「LIFE!」を映画館のほうで見てきました。

 

おすすめ度★★★☆(★5つ中)

 


映画「LIFE!」 《人生が変わる》6分間予告篇 - YouTube

 

ベン・スティラーといったら「ナイトミュージアム」の主演をやっている方ですね。それ以外はよく知らないです。(メリーに首ったけにも出演されてたらしいです。知らなかった。)

今回の映画「LIFE!」は原作「虹をつかむ男」という短編小説、名前は聞いたことがある程度でした。

久々に映画館で観ようと思ったきっかけは妹に映画へ行こうと誘われたからなのと予告編に少し興味をもったからです。

 

 

あらすじは主人公であるLIFE誌の写真管理部で働く真面目な社員ウォルター・ミティー(ベン・ステイラー)。

彼の趣味は空想をすること。空想の中で彼はヒーローとなり、どんなことでもできる。しかし現実のウォルターは、デジタル化の流れによりLIFE誌の廃刊が決まり、表紙を飾るはずのネガが見つからないままでいたたために窮地に立たされていた。

ウォルターはネガを探すため、写真家のショーン(ショーン・ペン)を探す旅に出る。

というもの。

 

 

 実際観た感想はというと予告通り、期待通りの映画だった。予告編を観てから本編を観たら期待を裏切られることもないし、想像以上に良いということもないであろう。そういう意味ではこの予告編はしっかり内容を伝えられていてよく出来ているなとは感じます。(良い煽り文句です)

 

映画を観た第一印象としては自己啓発映画だな~という印象。

 

映画のストーリーの中で主人公は写真家のショーンを探す旅に出ながら変わっていく。ストーリーの中でこうしたら人は変われる、こういう人間になるなという風に教えてくれた。その中でも一番強調していたのは

 

迷ったらすぐに実際に行動を移そう!(今を大事にしよう)

 

っていうことだった。主人公はどんどん実行に移すことで最後には始めの妄想ばっかりしていて実行に移せなかった時よりもかっこ良くなっていく。(そういうところイエスマンに似ているな)

 

このような人生を変えてくれる、楽しくしてくれるアドバイスがいっぱい詰まった映画です。予告編で少しでも興味をもった人ならきっとこの映画も楽しめるでしょう。

自然の映像も多くありながら、CGなども結構使っており一人の会社員に焦点をあてた映画にしては映像が素晴らしいです。

そして音楽も(なんの音楽なのかは知らないけれども)本作にものすごく合っており、本作の魅力を高めてくれてます。

 

もしかすると、自己啓発本などを好んで読む人などにとってはその内容を物語にした内容なので物足りないと感じるかもしれません。

 

最後に…

本作の主人公が勤めている会社の雑誌「LIFE」は実際にある雑誌で世界初の写真雑誌で1936年に刊行し始めてから2007年の3月26日に廃刊になっているらしいです。

詳しくはこちら…ライフ (雑誌) - Wikipedia

そして「LIFE」の写真はグーグルですべて閲覧可能ですので興味があるかたはぜひ

LIFE photo archive hosted by Google

そして雑誌「LIFE」のスローガン(劇中で一番感銘を受けたかもしれません)がものすごく良かったのでこちらに載せておきます。

 

「To see the world, 
Things dangerous to come to, 
To see behind walls, 
To draw closer, 
To find each other and to feel.
That is the purpose of life.」

「世界を見よう
危険でも立ち向かおう
壁の裏側を覗こう
もっと近づこう
もっとお互いを知ろう
そして感じよう
それが人生の目的だから」

 

はじめまして。モクソンといいます。

はじめまして、大学生のモクソンです。

なんだか大学生を普通にすごして、そしてそのまま二年後には大学を卒業してしまうのも嫌でした。だから何か新しいことを始めてみようということでブログをやってみます。

 

記録をつけずに日々を過ごしているとすぐに起こったことを忘れてしまいますし、読んだ本や映画などの内容、その時感じたことなども数日たったら忘れてしまいます。そういったことがなんだか最近無駄に思えてしまうのです。

また、私は大学のサークルでフリーペーパーを作っているので記事の文章練習という意味も込めてこういったブログと言う形で出会ったものの感想や内容などを記していこうと思います。

おそらくブログの内容は読んだり見たりした本、映画などの感想、最近感じたことなどといったことを大学生の視点というのを目標に書いていこうと思いますので興味がありましたらぜひ読んでみてください。

 

できましたら感想(賛否、こういったことがおかしいなどなんでもよろしいので)をくれたら嬉しいです。

 

明日から岐阜の下呂温泉へ旅行に行ってきますので次の更新は3日後になるとおもいます。

では、またお会いしましょう。